皮膚科では帯状疱疹、蜂窩織炎、白癬などのウイルス、細菌、真菌感染症やアトピー性皮膚炎、接触皮膚炎などの湿疹性疾患、天疱瘡、類天疱瘡などの自己免疫性水疱症、乾癬などの炎症性角化症、基底細胞癌、有棘細胞がんなどの皮膚悪性腫瘍など幅広く全般にわたって診療をしております。
指導医・専門医は2名在籍しております。通常の外来・入院診療の他に毎週1回の病理カンファ、臨床写真カンファ、病棟回診、病棟症例カンファを行い、全スタッフの情報・知識を共有できるように励んでいます。
専攻医(後期研修医)に関する事ですが、本格的に皮膚科医を目指す方はまず大阪大学皮膚科への入局をしていただく必要があります。大阪大学のホームページをご覧下さい。
医局説明会も適宜行われています。
後期研修の1年目は大学で研修する場合が多く、当院での研修は後期研修の2年目以降になることが多いです。
市立池田病院は日本皮膚科学会専門医研修施設に認定されています。
皮膚科主任部長:吉良 正浩
皆さんは皮膚疾患について、どのようなイメージをお持ちですか?
水虫や化粧品によるかぶれなどでしょうか?皮膚科以外の診療科に行けば全く縁のないものでしょうか?もちろん答えはNo です。
皆さんが病院の当直をすれば当たり前のように皮膚科の病気、蕁麻疹、帯状疱疹、蜂窩織炎などにお目にかかるはずです。重症の薬疹や壊死性筋膜炎などの命に関わる疾患であることもまれではありません。
そこで皮膚科の研修では医師として最低限知っておかねばならないことを学んでもらえることを目標としています。皮疹の正確な記述 (発疹学)、真菌検鏡などの検査法、そして光線療法などの皮膚科特有の治療法なども学んでもらいます。また最新の生物学的製剤などの威力も体験できるかもしれません。
最初は慣れないことが多いかもしれませんが、頑張ってみて下さい。皮膚科が実はとても奥の深いものだということに気づきますよ。
ちなみに日本のノーベル賞、大村智先生のイベルメクチンは皮膚病である疥癬症の治療薬であり、本庶佑先生のオプジーボが最初に使用されたのは皮膚のガンであるメラノーマに対してでした。そして山中伸弥先生がiPS細胞を最初に作ったのは皮膚の細胞からでした。
全て皮膚に関係があるのです。面白いでしょう。
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